競技用けん玉

100円ショップなどでもけん玉は売られていますが、 多種多様なけん玉の技を習得し、奥深いけん玉の世界を楽しむためには、 競技用のけん玉が必要です。

けん玉の部位

特に、正式な級位や段位を取得したり、大会に出場するためには、 日本けん玉協会認定のけん玉でなければいけません。 認定けん玉は、日本けん玉協会の認定を受けた数社により、 協会の指定した寸法通りに正確に作られています。 けんの長さ、皿の直径、玉や穴の大きさはもちろんですが、 例えば、すべりどめの形状などについても細かく指定されています。 すべての競技者が認定けん玉を使うことにより、 審査や競技会を平等の条件で行うことができるようになっています。

認定シール

認定けん玉には、認定シールが貼ってあります。 黄色が大空(山形工房)、緑がTK16 master(エイチアルファ)、黒が新富士(博進社)、 青が夢元(イワタ木工)といったように、銘柄ごとに異なった色が使われています。

けん玉は木製品であるため、同じように作られたけん玉でも違いがあります。 灯台 などの静止技では、玉の塗装や皿の加工精度による摩擦の違いが重要視されています。 こうした点で、夢元というけん玉が別格で人気があったようなのですが、 残念ながら我が家でけん玉を始めたときには、すでに生産中止になっていました。 一度、借りて使ってみたのですが、灯台がピタッと止まったのが印象的でした。 現時点では、大空の評価が一番高く、競技会での使用率も高いようです。 ただし、同じ銘柄でもすべりやすさに個体差があり、さらに、使っていくうちに変わっていきます。 また、原木の密度のばらつきのせいだと思うのですが、重さもけん玉ごとに違います。 手元にあった10組の大空を測ってみたところ、 玉は63〜84g、けんは61〜71gと大きくばらついていました。 なお、TK16 masterは2組しか持っていなかったのですが、 玉が78と83g、けんが69と71gでした。 自分のけん玉で力加減を覚えてしまえばよいので、 重い方が良いとか軽い方が良いといった絶対的な差はないと思いますが、 プレーヤーの好みがありますので 重量を書いておいていただけると嬉しいですね。 (メーカーさんの手間を考えると実現は難しいとは思いますが。)

※追記: 2013年に、これまでよりも摩擦力の高い塗装を施した「大空プレミアム」という商品が登場しましが、 上記は普通の「大空」についての話です。 また、外国製のけん玉の中には玉にラバー素材塗装を施してすべりにくくしたものなどがありますが、 少なくとも2014年時点では、級段位の審査や日本けん玉協会主催の大会では使用できません。

ついつい余計なことを書いてしまいましたが、 一級の試験の最後に登場する「灯台」に挑戦するまでは、 けん玉の個体差による成功率の違いは少ないと思います。 むしろ、飽きないで続けるためには、色の好みなどの方が重要かもしれませんね。 認定けん玉は、大きなデパートや家電量販店の玩具コーナーで売られていますし、 通販で買うこともできます。 店頭の場合でも袋に入って売られているので直接触れませんが、 重さの違いについては袋ごと持ってもある程度はわかりますので、 重さにこだわりがある方は店頭で買われた方が良いかもしれません。 値段は、1本だと送料がかからない分、店頭で買う方が安いと思いますが、 数本だと通販の方が安くなると思います。 TK16 masterや新富士より大空の方が少し高いと思います。 また、段級位審査では使用できず、値段も高めですが、 外国製のけん玉にも魅力的なものがたくさんあります。 (「外国製けん玉」などで検索してみてください。)

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