模擬試験

級位・段位試験の日が近づいていくると、 自宅等で本番形式の予行練習をしたくなります。 一方で、けん玉教室がお近くにないために 正式な級位や段位の取得は難しいけれども、 家族や友人と昇級・昇段の競争をして 楽しみたいという方もいるかと思います。 そうしたグループのために模擬試験用の審査用紙を作りましたので、 ご利用ください。A4用紙1枚で2回の審査を行えます。 試技の結果は、〇Xを書いてください。 最上段の「〇〇認定試験」の左は、 グループ名等を記入できるように空けてあります。 もしかめとタイム競技は、自己記録が出たときだけ記録すればよいかもしれません。 もしかめの時間は、135回/分より明らかに速いと審判役が判断すれば、 正確に測定しなくてもよいと思います。

級位審査  準初段  初段  二段  三段  四段  五段  六段  もしかめ  タイム競技

審査における注意事項

グループ内の審査では、誰かが審判役をやらなくてはいけません。 審判役を引き受けたら、なるべく本番と同じように進行してあげましょう。 また、グループ内で非公式に昇級・昇段の競争する場合には、 日本けん玉協会の正式ルールに 縛られる必要はないかもしれませんが、 何らかの基準がないとけんか(?)の原因になりかねませんので、 とりあえず正式ルールに合わせましょう。 以下、審査において 注意すべき点を挙げておきます。

審判の「〇〇回目、始め!」などの合図の後、試技を始めてください。 勝手に始めてはいけません。 (「始め!」を言わずに、「〇〇回目」だけでもいいです。 審判役と受審者で事前に決めておいて下さい。) 問題になることはほとんどないと思いますが、 一応、開始合図から15秒以内に開始して、 40秒以内に終了しなければいけないことになっています。 試技を開始した後は、動作を中断して改めてやり直してはいけません。 ただし、反動をつけたり、リズムをとるために動作を反復することは認められています。 技の完成後、審判の成功の合図があるまで、勝手に最終形を崩してはいけません。 試技終了後、すぐに外すくせのある人は気をつけてください。

技を開始する時点で糸がけんや玉にからんでいたら失敗です。 けん先にからみやすいので、きちんと取れていることを確認してください。 試技の途中に糸がけん玉に「からんだり」「結び目」ができた場合は、 試技の終了までそのまま試技を継続できます。 タイム競技中に糸がけん玉に「からんだまま」次の技に移行した場合は、違反となります。 絡みを直して次の技に移ってください。 ただし、糸に結び目ができただけなら、そのまま続けてもOKです。 すべての試技終了後、取り除いてください。

身体、衣服、床、その他に必要もないのにけんや玉が触れてはいけません。 例えば、「ふりけん」で玉が床にわずかに触れるだけでも失敗です。 ただし、糸が衣服や床などに触れても失敗にはなりません。

玉を皿に乗せる技(大皿など)および皿を玉に乗せる技(灯台など)において、 玉と皿の間に糸がはさまってもOKです。

けん先を玉の穴に入れる技(「飛行機」「ふりけん」など)では、 けん先を玉の穴に完全に入れなくてはいけません。 けん先が玉の穴にひっかかった状態から完全に入れる場合は、 一連の動作の中で行わないといけません。 動作を途中で止めた後で、振ったりしたらだめです。 流れの中で、上手に誤魔化してください。 (本当の審査でも、ひどい場合を除き、審判は大目に見てくれます。)

「飛行機」や「はねけん」の最終形で玉を持った手がけんに触れても可ですが (もちろんけん先が完全に入っていればの話です)、 連続技の途中(「はねけん」のときの飛行機が終了した段階)では手がけんに触れた時点で 失敗になります(実際にはほとんどばれませんが)。 「灯台」系ではどの段階でも手がけんに触れたら失敗です。

「灯台」や「うぐいす」などの静止技では、 審判の『成功』の合図があるまでけん玉と体を動かさないでください。 審判役は、3秒の静止を目安に成功の合図をかけてください。 「さか落とし」や「うぐいすの谷渡り」などでは、 途中の灯台やうぐいすの完成を確認するため、一度けん玉と体をきちんと静止させてください。 目安は1秒です(こちらは合図は不要です)。 ただし、タイム競技Bの「うぐいす〜けん」と「さか落とし」では、 正しい場所に玉が乗っていれば静止は不要です。

「とめけん」において、 玉をコマのようにまわしてはいけません(「まわしけん」はだめ)。

「日本一周」と「世界一周」において、 大皿と小皿に玉を乗せる順番はどちらが先でも構いません。

「宇宙一周」と「タイム競技B」の「ヨーロッパ一周」の途中において、 「小皿→けん→大皿→けん」の順番でも「大皿→けん→小皿→けん」の順番でも構いません。 また、玉をけんから皿に乗せるときは、回転をかけてもかけなくても構いません。 (昔は地球回しの様に回転をかけて皿に乗せることが義務付けられていました。)

「けん先すべり」でけん先に玉を乗せたとき、 玉の穴のけん先先端側のふちがけん先に触れていないとその時点で失敗になります。 怪しいときは、審判役の人はいったん静止させて近くで確認してください。 その後、玉の穴がけん先に入るまで、玉の穴のけん先先端側のふちがけん先から離れてはいけません。

「地球まわし」と「はねけん」で、 けん先に入った玉、あるいは玉の穴に入ったけん先が、 一連の動作で抜けなかった場合は失敗となります。

「うらふりけん」においては、 けん又は玉が一部でも肩幅の範囲から外に出ないように技を行ってください。 (横に大きくふってはいけません。) 他の種目では、必ずしも審判と正対する必要はありませんが (技がやりやすい方向を向いてよい)、 うらふりけんに限っては審判と正対してください。 審判役は、真正面を向くように指示してください。

「うぐいす」で、 玉を乗せるのは「大皿のふち」でも「小皿のふち」でもかまいません。 (普通は大皿のふち。) けん先と玉の接触の有無は問題としません。 (普通は触れます。) 「うぐいすの谷渡り」では、「大皿のふち→小皿のふち」または 「小皿のふち→大皿のふち」のどちらの順番でもかまいません(普通は前者)。 玉を移動させるときに回転をかけてはいけません(違う技になります)。

「つるしとめけん」と「つるし一回転飛行機」で、 つるした時、糸を指に掛けてはいけません。 二本の指(普通は親指と人差し指)でつまんでください。 また、糸を余らせてつまんではいけません。 右手で行う場合は、「つるしとめけん」では左に玉、右にけん、 「つるし一回転飛行機」では右に玉、左にけん、となります。 玉の中心の高さが、けん先から中皿の間の範囲に入っていないといけません。 (普通は、玉が皿胴に接触しているとやりやすい。) つるした方の手で、けん又は玉をつかんでください。 反対の手を使ってはいけません。

「すべり止め極意」では、 皿胴より下(中皿側)のけんを持ってはいけません。

「はねけん」「灯台とんぼ返り」などの連続技では、 技から技へ移行するときに、けんを回して皿胴の向きを変えたくなることがあります。 大皿または小皿が競技者の正面に向いた状態から回転させると、 大皿と小皿がけんと同じ回転面上に乗り、動きが見やすくなるからです。 しかし、連続技における修正行為には、いくつかの禁止事項が設けられています。 手首をひねることにより、けんと玉を一緒に回すことは一度に限り認められています。 ただし、勢いよくひねったりして、けんと玉との相対関係を変化させてはいけません。 また、手、けんあるいは玉にからんだ糸が自然にはずれた場合は不問ですが、 故意に外した場合は修正行為とみなされます。 技から技へ移行する間に、けんや玉の握りを 修正(指を離す、または新たに添える等)してはいけません。 ただし、一周技(世界一周など)については認められています。

「もしかめ」では、 審判役の人は、回数だけではなく、時間も確認してください。 カウンターとストップウォッチは、いずれも100円ショップで入手できます。

「タイム競技」は、 審判の『構え、始め』の発声で始めます。 審判役は、ストップウォッチを用意してください。 玉の皿乗せはきちんと皿の面と玉の面を接触させてください。 うぐいすは静止の必要はありませんが、玉の穴が正しく大皿のふちに 接するようにしてください。 さか落としの灯台も静止の必要はありませんが、 中皿の面と玉の面を接触させてください (皿のふちに玉を当てるだけではだめ)。

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