級位の試験

級位の試験、段位の試験ともに、各種目10回までの試技で表の規定回数を成功すると合格です。 (「もしかめ」と「タイム競技B」を除く。) 下の表は級位の規定回数ですが、例えば3級でしたら、 「飛行機」を10回以内の試技で3回成功、 「ふりけん」を10回以内の試技で2回成功、 「日本一周」を10回以内の試技で1回成功、させないといけません。

級位認定表

級位の試験の場合は飛び級が認められていますので、 各種目を次々にクリアしていけば、 一回目の受験で一気に1級まで進むことも可能です。

級位を持っていない人は大皿から挑戦します。 1回の成功で10級合格ですが、9級と8級の審査も兼ねて、 3回成功するか、試技数が10回に達するまで続けます。 すでに級位を持っている人は、その次の級位に必要な技から挑戦します。 例えば、6級を持っている人は、5級に必要な「ろうそく」から始めます。 (6級に合格した時の試験で「ろうそく」が3回できていたとしても、 もう一度「ろうそく」から始めないといけません。)

3回成功すると次の種目に進みます。 (10回未満の試技で3回に達した場合にはその時点で次の種目に進みます。)

成功が0回または1回の場合は、その種目で終了し、級が確定します。 例えば、初めての受験で「大皿」から「とめけん」までの技をすべてクリア(3回成功)した人が、 「飛行機」を10回全部失敗した場合には6級、1回だけ成功した場合には5級になります。 試験は、一日一回しか受けられない規則になっています。

成功が2回の場合は、次の種目だけ行います。 次の種目で1回成功するか、全部失敗した時点で級が確定します。 例えば、「とめけん」までクリアした人が 「飛行機」を2回成功させた場合、 「ふりけん」を1回成功させれば4級になり、 10回全部失敗した場合には5級になります。

世界一周は2回、灯台は1回成功すればクリアです。それ以上の試技は行いません。

1級では「もしかめ」50回が必要です。灯台成功の後、2回挑戦することができます。 (すでに、公認記録をお持ちの方は免除されます。) 一分間に135回以上のスピードで行わないといけませんので、22.2秒で行う必要がありますが、 実際の級位試験ではあまり厳しくないかもしれません(審判員に依って違うと思います)。 また、50回に到達しても自分からやめる必要はありません。 100回以上できれば、公認記録として準初段以上の試験に用いることができます。 今後のため、審判員から回数認定の証拠をもらっておきましょう (級位認定証や教室の会員証などに回数を書いて署名してもらうなど)。

日本けん玉協会認定の競技用けん玉でないといけませんが、 種目によって複数のけん玉を使い分けることは認められています。 準初段や段位の試験も同様です。

準初段の試験

準初段の試験は、1級をもっている人が受けられます。 (ただし、1級に合格したその日に続けて受けることはできません。)

準初段認定表

最初の種目「とめけん」から挑戦します。 これまでに準初段の受審経験があり途中の種目まで進んだことがある人でも、 「とめけん」から始めないといけません。 各種目の規定回数をクリアしたら次に進みます。 規定回数に達しないことが確実になったら10回の試技を待たずに終了です。 (失敗の回数が10から規定回数を引いた数を超えたら終了。) 級位試験からそれほど難しくない「県一周」と「けん先すべり」が加わっただけですが、 各種目の規定回数が増えているのと、 すべてを同時にクリアしなければならないので、 全体の難易度はかなり高くなっています。 意外に、「飛行機」や「ふりけん」で失敗する人が多いです。 「もしかめ」は100回が必要ですが、挑戦できるのは1回だけです。 できれば、あらかじめ公認記録を持って受審したいところです。

段位の試験

段位認定表

段位の試験では、級位の試験と異なり、挑戦できるのは保有している段位の一つ上の段位だけです。 また、初段に挑戦するためには準初段を保有している必要があります。 (準初段に合格したその日に続けて受けることはできません。) 基本的な試験の進め方は、準初段の試験と同様です。 初段、二段は「世界一周」から、三段、四段は「けん先すべり」から五段、六段は「宇宙一周」から挑戦します。 三段から「タイム競技B」が加わります。 「もしかめ」は1回、「タイム競技B」は2回挑戦できますが、 あらかじめ公認記録を作っておいた方が良いでしょう。

六段の「自由種目」は、 六段としての技量を示す2種目を行うそうです。 私も詳しいことは知りません。 また、20歳以上でないとだめなので(何故?)、 未成年は全国大会の優勝者でも五段が最高です。 七段以上は、けん玉業界への貢献などにより与えられる名誉段位だそうです。

初段から二段は規定回数が一つずつ増えるだけですので、 割と楽に進めると思います。 三段から四段も規定回数が一つずつ増えるだけですが、 「タイム競技」や「もしかめ」が意外と大きな壁となって立ちはだかります (特に大人の場合)。 五段審査になると、新しい種目が5つも登場して、さらに格段と難しくなります。

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