「けんグリップ」でけんを持ち、つり下げた玉をまっすぐ引き上げて、 横に向けて寝かせたけん先の皿胴近くに乗せた後、すべらせて玉の穴にけん先を入れる技です (投げて入れてはいけません)。 準初段の試験の最後に登場する少し変わった技ですが、習得に要する練習量は 「ふりけん」「世界一周」「灯台」より少なくて済むかもしれません。
けん先に玉を乗せたとき、穴のふちがけん先に触れていないと、その時点で失敗になります (すべらせて玉の穴にけん先を入れることができないため)。
左の写真のようだと失敗です。 右の写真のように穴のふちがけん先に二カ所(先端側と皿胴側)で接しているのがベストです。 「とめけん」が正確にできる方なら、少し練習すればきちんと乗せられるようになると思います。 皿胴側が少し浮いていても、先端側のふちが接していればセーフですが、 二カ所で接している場合よりも転がりやすくなるので上手にすべらせないといけなくなります。
けん先に乗せられるようになったら、 転がらないようにすべらせて、玉の穴にけん先を入れる練習をしましょう。 まず試しに、けん先に乗せた玉を軽く真上に放り上げてみてください。 次に、玉がけん先からぎりぎり離れないくらいまで、放り上げる力を弱めてみましょう。 このとき、最高点近くでは玉とけん先は軽く接しているだけなので、 楽にすべらせることがでるはずです。 このように玉を浮かせて軽くしてから、 けんを右に引いてすべらせ、先端が玉の穴の位置に来た時に けんを左に動かしながら立ててて穴に差し入れます。 動画を参考にして、一連の動作がスムーズにできるように練習してください。
新品のけん玉などでは、けん先の側面がつるつるになっておらず、 玉の穴のふちの塗装もしっかりついていますので、 すべらずに転がってしまって、 やりにくい場合もあると思います。 けん先の側面に関しては、玉の穴に入れてこすってやるとすべりやすくなります。 それでもだめなら、試験では複数のけん玉を使い分けることが許されていますので、 やりやすいけん玉を使うと良いでしょう。