昭和の段位認定表

旧段位認定表

昭和57年改正の段位認定表です。 図書館で見つけた本に載っていました。 現在と同じように、各種目に10回挑戦して表の数字の回数ができれば合格です。 当時は、実力で八段まで取れたのですね。 級位は現在と同じ基準です。 準初段は設けられていませんでした。 同じ段位で比べた場合、今の方が若干難しいかもしれませんね。 ただし、認定けん玉の規格も現在とは異なっていたようです。

「中皿極意」は、「すべりどめ極意」 と同じ要領で、中皿のふちに玉を乗せる技です(動画: ルパン五段向井六段)。 「すべり止め極意」の場合は、けん尻を下げた方が乗せやすいですが、 「中皿極意」では、けん尻を少し上げた方が乗せやすいと思います。 「さか落とし〜灯立」は、「さか落とし」 を決めた後、けんを「灯台」の形に戻す技です(動画: ルパン五段)。 「回転うぐいすの谷渡り」は、「うぐいすの谷渡り」 の3つの動作それぞれに回転を加えて行う技です(動画: ルパン五段向井六段)。 すなわち、「ふりけん」のように一回転させて大皿のふちに乗せて(「前ふりうぐいす」と呼ばれる技)、 さらに「地球まわし」のように一回転させて小皿のふちに移した後、 やはり一回転させてけん先に移します。 「前ふりすべりどめ極意」は、「ふりけん」のように一回転させて「すべり止め極意」と 同じ位置に乗せます(動画: ルパン五段向井六段)。

この表を見るまで、「なんでタイム競技AがないのにBがあるのだろう」と疑問に思っていたのですが、 昔は使われていたのですね(タイム競技A動画: ルパン五段)。 タイム競技Cは、「村一周」から「宇宙一周」まで、一周系の技を順番に行います。 「一周三昧」といったところでしょうか(動画: ルパン五段)。

「ヨーロッパ一周」や「宇宙一周」などで、 玉をけんから皿に移すとき、 玉を回さないようにけん先を抜くやりかた(「抜き」)と 地球まわしのように回転をかけて移すやりかた(「回し」)が あります。 現在のルールではどちらで行ってもいいのですが、 昔は「回し」で行うように決められていたようです。

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